皆さま。1級さんを超えて頑張ると、どんな事が起こるかご存知ですか?
1級・その先物語
むかし、むかし、福岡スイミングクラブで、
子どもたちの水泳教育に愛を注ぐコーチと
1級のすべてのワッペンを獲り終わっても
さらなる高みを目指す子どもたちがおりました。
コーチは思いました。
「1級さんまではワッペンもらっていたのに、励みになるようなことが急になくなってしまうなぁ。何か頑張っている子どもたちに、してあげたいなぁ~。」
そんなことをつぶやきながら、レッスンをしておりますと
マスターズの会員の方がこんなことをおっしゃるのです。
「コーチ。私が試合で獲ったメダルが沢山あるから、頑張っている子にご褒美として是非、あげてくださいよ。」
「私も。」
「僕のも!」
コーチは感激しました。
「み、皆さん!ありがとうございます。」
こうして、マスターズの皆様から譲り受けたメダルをきれいに作り直し、がんばった子供たちに
あげることにしました。
ある進級テストの日
「今日は、何秒を切るつもりだい?」とコーチはある男の子に尋ねます。
すると、男の子は
「自由形で32秒切る!」と宣言。
「よし!頑張れ!よーい!はいっ!」
必死で泳いだ男の子。
!!
最後の5メートル、息継ぎを我慢してゴール!!
31秒2!なんとも、素晴らしいタイムが出たのです。
「1級さんよりも、ずっと速くなったね。おめでとう。」
とコーチが作ったメダルをタイムを切った子に渡します。
「うわぁ~!やった金メダルだ!ありがとうございます!」
男の子はその後も頑張り続け、選手を目指そうと練習を続けました。
今では、金メダルを目指して頑張る子どもたちが増え、
マスターズの方々が譲ってくださったメダルに代わり、
クラブで金メダルを用意して、贈呈することになったそうです。
おしまい♪♪
ちなみに、この金メダル。年間にどれくらいの枚数が出ていると思いますか?
なんと!年間約100枚です。
この数字は、上のタイムを目指す子たちがたくさん育ってくれている証拠だと
嬉しく思っています。
今日は、ワッペンテスト最終日!みなさん頑張ってくださいね。
※このストーリーは、お伝えするために少~し脚色しております。男の子とそのタイムは架空でございます。